こんにちは。たつのこです。
ブロックチェーン技術は日々進化しており、イーサリアムの弱点を克服するために新たなプロジェクトが登場しています。
それが「イーサリアムキラー」です。
イーサリアムキラーはイーサリアムを超える日が来るのでしょうか?
本記事では、イーサリアムキラーの中で特に有名な、ソラナ、アバランチ、ポルカドットなど、に焦点を当て魅力を探ります。イーサリアムの将来性に大きく関わる存在ですので、この記事で一緒に見ていきましょう。
イーサリアムキラーの概要
イーサリアムキラーとは
イーサリアムキラーとは、イーサリアム(Ethereum)の技術的な欠点を克服し、より優れたパフォーマンスを提供することを目指すブロックチェーンプロジェクトを指します。
イーサリアムはスマートコントラクトの普及に大きく貢献しましたが、スケーラビリティや取引手数料の高さといった課題があります。これらの課題を解決し、より効率的で低コストなプラットフォームを提供することが「イーサリアムキラー」の目標です。
イーサリアムとの違い
イーサリアムとイーサリアムキラーの主な違いは、スケーラビリティ、取引速度、手数料、セキュリティなどにあります。
例えば、イーサリアムは多くのトランザクションを処理する際に速度が低下し、手数料が高騰することが問題となっています。一方で、イーサリアムキラーと呼ばれるプロジェクトは、これらの問題を解決するために新しい技術やアーキテクチャを採用しているので、ユーザーや開発者にとっても魅力的なプラットフォームとなっています。
主なイーサリアムキラーの紹介
イーサリアムキラーと呼ばれる5つの銘柄を一覧にまとめました。
わかりやすい価値尺度として時価総額で比較すると、いづれも時価総額2位のイーサリアムに及ばず、4位のバイナンスコインでさえイーサリアムの時価総額の1/4程度、となっています。
それぞれ順番に特徴を見ていきます。
通貨名 | ブロックチェーン | シンボル | 取り扱い取引所 | 時価総額 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
ソラナ | Solana | SOL | ・バイナンス | 5位 | Solana |
アバランチ | Avalanche | AVAX | ・coincheck ・bitbank ・バイナンス | 12位 | Avalanche |
ポルカドット | Polkadot | DOT | ・coincheck ・bitbank ・バイナンス | 14位 | Polkadot |
バイナンススマートチェーン | Binance Smart Chain | BNB | ・バイナンス | 4位 | Binance |
カルダノ | Cardano | ADA | ・bitbank | 10位 | Cardano |
ソラナ (Solana)
ソラナ(Solana)は、高性能なブロックチェーンプラットフォームで、特にスケーラビリティとトランザクション速度に重点を置いています。
ソラナは、1秒間に数万のトランザクションを処理できる能力を持ち、低コストで高速な取引が可能です。
最近は企業が使用するユースケースも増えてきているのですが、度々ネットワーク障害で遅延する事件が発生しています(COIN POST)。。
アバランチ (Avalanche)
アバランチ(Avalanche)は、高速で安全なスマートコントラクトプラットフォームで、2020年9月にメインネットがローンチされました。
独自のコンセンサスメカニズムを採用しており、スケーラビリティとセキュリティのバランスが取れています。アバランチの特徴として、高速なトランザクション、分散型アプリケーション(DApps)のサポート、活発なエコシステムが挙げられます。
ポルカドット (Polkadot)
ポルカドット(Polkadot)は、異なるブロックチェーンを接続し、相互運用性を提供することを目的として、イーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッド氏を中心とする、Web3財団が開発したブロックチェーンプロジェクトです。
様々なブロックチェーンが連携して動作することが可能になる、高い相互運用性がポルカドットの大きな特徴です。
日本のプロジェクトで有名なAstar Networkも元はPolkadotでローンチされました!
バイナンススマートチェーン (Binance Smart Chain)
バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain)は、バイナンス取引所が提供するブロックチェーンで、高速で低コストのトランザクションを提供します。
高速なトランザクション、低手数料に加えて、イーサリアム互換のスマートコントラクトをサポートしているため、イーサリアム開発者がバイナンススマートチェーンで開発しやすい仕様になっています。
カルダノ (Cardano)
カルダノ(Cardano)も、ビットコインやイーサリアムなどの既存のブロックチェーンが問題として抱える、スケーラビリティ、相互運用性、サステナビリティを解決するために生まれました。
2015年にイーサリアムの共同創立者の1人Charles Hoskinsonによって考案され、2017年9月にADAが新規発行されました。
イーサリアムとイーサリアムキラーの比較
次に、イーサリアムとイーサリアムキラーの比較を見ていきましょう。
スマートコントラクトの性能
パフォーマンスの違い
イーサリアムのスマートコントラクトは強力ですが、スケーラビリティの問題により、パフォーマンスが低下することがあります。一方で、イーサリアムキラーの多くは、スケーラビリティを改善するための技術を採用しており、より高性能なスマートコントラクトを提供します。
コーディングの容易さ
イーサリアムはSolidityという独自のプログラミング言語を使用していますが、イーサリアムキラーの中には、より汎用的なプログラミング言語をサポートするものもあり、開発者にとって利便性が高いです。
トランザクション速度とコスト
速度の比較
イーサリアムは1秒間に約15トランザクションを処理できますが、例えばソラナでは、1秒間に数万トランザクションを処理できる能力を持っていますので、イーサリアムキラーを使用すると取引速度の迅速化が図れてユーザー体験は向上します。
コストの比較
イーサリアムの取引手数料はネットワークの混雑状況によって変動し、高騰することがあります。対して、イーサリアムキラーは一般的に取引手数料が低く設定されており、ユーザーにとってコストの面で有利です。
例えば、バイナンスやソラナでは、トランザクション手数料が10円かからない程度のイメージで、イーサリアムのガス代と比較するとめちゃくちゃ安いです。
セキュリティと分散化
セキュリティ対策
イーサリアムはノードプロバイダーと呼ばれるシステムへの貢献者が多数いますので、堅牢なセキュリティを提供しています。一方で、イーサリアムキラーの多くは、最新のセキュリティ技術を採用しており、セキュリティの強化を図っています。
分散化の度合い
イーサリアムは高い分散化を実現していますが、イーサリアムキラーの中には、パフォーマンス向上のために分散化の度合いを調整しているものもあります。これにより、より効率的な取引が可能になりますが、分散化の度合いが低下する可能性もあります。
開発者コミュニティとエコシステム
コミュニティの活発さ
イーサリアムは大規模な開発者コミュニティを持ち、多くのプロジェクトやDAppがイーサリアム上で開発されています。一方、イーサリアムキラーの開発者コミュニティも急速に拡大しており、独自のプロジェクトやDAppが増加しています。
エコシステムの規模
イーサリアムは既に確立されたエコシステムを持っており、多くの企業やプロジェクトが参加しています。イーサリアムキラーもエコシステムの拡大を図っており、将来的にはイーサリアムに匹敵する規模になることが期待されています。
イーサリアムキラーの将来性
投資の視点から見る将来性
イーサリアムキラーへの投資家の関心は年々高まっています。
高速な取引、低手数料、セキュリティの向上など、多くの利点があるため、投資家はこれらのプラットフォームに期待を寄せています。
ただ、イーサリアムキラーは成長のポテンシャルが高い一方で、技術的な課題や規制の変動などのリスクも存在します。これらのリスクを理解し、慎重に判断する必要があります。
エコシステムの拡大と企業の採用
企業がブロックチェーン技術を採用するケースが増えており、特にイーサリアムキラーはその性能とコスト効率の面で注目されています。
また、エコシステムの成長は、プラットフォームの成功にとって重要です。イーサリアムキラーのエコシステムは急速に拡大してきました。
イーサリアムキラーの台頭によって、ユーザーはより多くの選択肢を持ち、プラットフォームの利用が促進されます。
それでも、イーサリアムが依然として開発者やユーザーが多いのです。背景には、イーサリアムは2015年ローンチから長い時間をかけてエコシステムが成長している、ネットワーク効果が挙げられます。
イーサリアムとイーサリアムキラーの共存
相互補完の可能性
イーサリアムとイーサリアムキラーは必ずしも競争関係にあるわけではありません。
例えば、イーサリアムのセキュリティと分散化の強みを活かしながら、イーサリアムキラーの高速なトランザクション処理を利用することができます。
これにより、ユーザーは安全かつ迅速に取引を行うことができ、全体的なユーザビリティが向上します。
長期的な市場展望
ブロックチェーン市場は急速に成長しており、今後も多くの新しい技術やプロジェクトが登場することが予想されます。イーサリアムキラーは、この成長市場の中で重要な役割を果たすでしょう。
一方で、イーサリアムキラーの長期的な成長は、技術革新、エコシステムの拡大、企業の採用状況など多くの要因に依存します。
これらの要素がポジティブに働けば、イーサリアムキラーはさらに成長し、ブロックチェーン技術の普及に大きく貢献することが期待できる可能性もあるでしょう。
まとめ
イーサリアムキラーはブロックチェーン技術の未来を形作る重要な存在であり、技術革新とユーザビリティの向上により、今後ますます多くのユーザーに利用されるでしょう。
しかしながら、イーサリアムのエコシステムの成熟度やネットワーク効果、豊富な開発者リソースなどの理由から、ユーザーや開発者は依然としてイーサリアムを選び続けています。
また、イーサリアムは年々アップデートされて使いやすくなっています。個人的には、イーサリアムは依然として主要な選択肢として残り続けていくのでは無いかと予測しています。
では、また!
それなら、イーサリアムはイーサリアムキラーにシェアを奪われてしまうと心配になるかもです。ですが一概にそうとは言えないのが面白いところです。