こんにちは。たつのこです。
「仮想通貨って、価格変動が激しくリスクが高いよね。。。」
そう思っていらっしゃるかもしれません。しかし、実は既存の法定通貨である日本円¥やアメリカドル$と価格が連動するコインがあり、その通貨をステーブルコインと言います。
ステーブルコインは、仮想通貨へ投資を始めた人にとっては必ず知っておきたいビッグワードと言ってよいほど重要であり、知らなければ様々な機会損失が発生します。
例えば市況的に仮想通貨の価格価値が暴落しやすい状況で、価格が安定しているステーブルコインの活用がリスクヘッジにつながりますし、ステーブルコインも他の仮想通貨同様にステーキングなど運用が出来て、だいたい年利10%程度を目指すことも可能です。
一方、ステーブルコインの中でも暴落リスクが低いものから高いものまで存在しているのが現状で、知らず知らずにリスクが高いステーブルコインを信用して保有してしまうと、気づけば価値が無くなり損をする可能性もゼロではありません。
ステーブルコイン概要・使い方に加えて、信頼度の高いステーブルコインの種類なども解説したいと思いますので、是非覚えていってください。
目次
ステーブルコインの種類と代表的なコイン
ステーブルコインとは、法定通貨と価値が連動していて、価値の安定性を保つことを目的とした仮想通貨です。大きく分類すると次の3種類があり、詳しく解説していきたいと思います。
法定通貨型ステーブルコイン
法定通貨型ステーブルコインは、法定通貨を担保として発行されるステーブルコインです。
発行者が法定通貨を裏付け資産として保有することで、価値を保証しています。
代表的な法定通貨型ステーブルコインはこちら。
種類 | 連動 | どんなコインか | 時価総額 |
---|---|---|---|
USDC | 米ドル | Circle社とCoinbaseが共同で発行。 透明性や安定性を重視。 | 6位 |
USDT | 米ドル | テザー社が発行。 | 3位 |
JPYC | 日本円 | JPYC株式会社が発行。 累計発行額が2024年1月で25億円突破。 | 4783位 |
仮想通貨担保型ステーブルコイン
仮想通貨担保型ステーブルコインは、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を担保として発行されるステーブルコインです。
これらのコインは担保となる仮想通貨の価値が変動するため、過剰担保を設定することで価値の安定性を保つようにしています。
種類 | 連動 | どんなコインか | 時価総額 |
---|---|---|---|
DAI | 米ドル | MakerDAOが発行。 仮想通貨イーサ(ETH)を担保に。 | 24位 |
LUSD | 米ドル | Liquityプロトコルが発行。 仮想通過イーサ(ETH)のみを担保に。 | 411位 |
先ほどの法定通貨型ステーブルコインは中央集権的に会社が発行していますが、こちらは分散型であるため中央集権的な管理者が存在しないのも大きな特徴です。
無担保型ステーブルコイン
無担保型ステーブルコインは、特定の資産を担保とせずにアルゴリズムで価格の安定性を保つタイプのコインです。
担保は無く、アルゴリズムで供給量を調整することで価格の安定性が維持されるようになっていますが、担保が無い分他のステーブルコインよりもリスクが高いと言えます。
実際に2022年5月には、無担保型ステーブルコインのTerraUSD(UST)が大暴落して、仮想通貨界隈を賑わす大事件となっており、無担保型ステーブルコインは初心者は触らないのがベストだと思います。
ステーブルコインの使い方
ステーブルコインは、その価格の安定性を活かしてさまざまな用途に利用されています。ここでは、一般ユーザーにとっての具体的な使い方を紹介したいと思います。
投資のリスクヘッジ・多様化
まずは投資のリスクヘッジ・多様化です。
仮想通貨はボラティリティが高いため、ファンダメンタルが強気相場の時はしばしば暴騰しますが、一方で弱気相場の時は暴落にも気をつけないといけません。
そのため、仮想通貨のボラティリティから資産を守る手段として、リスクヘッジとしてステーブルコインを保有し、リスクを分散することで資産価値を保つことができます。
ステーブルコイン運用
ステーブルコインで運用でき、年利5~10%程度の運用が可能です。
運用とは、レンディングなどで他のユーザーに貸し出し、DeFi(分散型金融)で貸し借り、Cegaのような仕組債、DAIのようにプロトコルに預け入れてロックする等、様々な方法で利息を得ることができます。
通常の米ドルを保有するよりも利息を得ることができて、仮想通貨のボラティリティを避けたい投資家にとって魅力的な投資対象となります。
ステーブルコインの選び方
ステーブルコインを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
- 発行元の信頼性と透明性が優れていること
- 裏付け資産が高品質な資産であること
時価総額が高く皆が使っているステーブルコインで、かつ、定期的な監査を受け、その結果を公開している発行元を選ぶとよいでしょう。
ステーブルコインの裏付け資産が何であるかを確認することも重要です。法定通貨や高品質な資産で裏付けられているステーブルコインを選ぶことで、安全性が高まります。
一方、技術的なリスクにも注意が必要です。スマートコントラクトの脆弱性やハッキングリスクを管理するために、信頼性の高いプラットフォームを利用することが推奨されます。イーサリアムブロックチェーンなど知名度・信頼度が高いチェーンでの活用をおすすめします。
信頼できる発行元のコインを選ぶことが大切となります!
ステーブルコインの規制
現在の規制状況
ステーブルコインの規制は国ごとに異なります。
厳しい規制が導入されると、発行者は定期的な監査や報告義務を果たす必要があり、欧州連合でも、ステーブルコインに対する包括的な規制枠組みが検討されています。
規制が厳しすぎると市場拡大のスピードが抑制されたり、国際的な競争に負ける恐れがあるため、日本では規制と消費者保護のバランスをうまく取っていくような規制を模索しながら検討が進められています。
国際的な規制の調和が求められており、今後の規制動向に注目が集まっている段階と言えるでしょう。
ステーブルコインに対する規制の課題
ステーブルコインの規制には特に2つの課題があります。
- 透明性の確保
- マネーロンダリング対策
発行者が十分な準備金を保有していることを透明性高く証明するために、独立した監査が求められます。
十分な準備金が無いと、万が一の際にユーザーへ返金する資金力が十分で無い可能性に繋がるので、安全な準備金をしっかり保有している企業の見極めがユーザーにとっては必要です。
また、規制当局は、マネーロンダリングやテロ資金供与のリスクを軽減するための対策も講じる必要があります。ビットコインなど仮想通貨は国際的な匿名送金を可能とする技術ですので、マネーロンダリングリスクは常につきまとい、無視できない課題となっています。
ステーブルコインを始めるためのステップ
ステップ1:ステーブルコインを購入する
ステーブルコインは仮想通貨取引所で購入すれば良いと思われるでしょう。
しかしながら、2024年現在では、取引所で手に入れられる通貨は仮想通貨担保型のDAIのみです。国内での現在法整備を早急に進めており、もっと種類も増えてくるとは思います。
DAIは、国内仮想通貨取引所へ登録すれば、法定通貨等と交換してステーブルコインを購入することが可能です。USDコイン(USDC)やテザー(USDT)は海外大手取引所で購入できます。
ステップ2:安全に保管する or 取引所へ保管する
ステーブルコインを安全に保管するためには、信頼性の高いウォレット(仮想通貨のお財布)を使用することも重要です。
- オンラインウォレット:利便性が高いが、セキュリティ面でのリスクがある。
- オフラインウォレット:ハッキングのリスクが低く、より安全。
- ハードウェアウォレット:オフラインで使用するデバイス型ウォレットで、セキュリティが非常に高い。
ウォレットの秘密鍵(パスワードのようなイメージ)をハッキングされると資金が無くなります。初めてでご自身での管理が不安な場合は、信頼性の高い国内取引所へ預けておくと良いでしょう。
なれないうちは少額投資や、しっかりと取引所へ預けておきましょう!
ステーブルコイン購入におすすめの取引所
日本国内取引所で取り扱っているステーブルコイン DAIの買い方を紹介します。
現時点でDAIを取り扱っている取引所は以下の3つです。
- bitbank
- SBI VIトレード
- GMOコイン
bitbank
仮想通貨の取引量が国内No1の取引実績を誇ります。(2021年調べ)
取引実績が多く流動性が高いことで、売りたい人と買いたい人のマッチングがしやすいことが特徴です。また、セキュリティも高く、リアルタイムでの日本円入金なども可能で使いやすい取引所となっています。
SVI VCトレード
SBI VCトレードは、SBIグループが運営する信頼性の高い取引所です。大手金融機関のバックアップにより、高いセキュリティと安定性を提供しています。
入金や出金など他取引所と比較して低手数量が魅力的で、またステーキングサービスも国内屈指で充実してきている取引所になっています。
GMOコイン
GMOコインは、GMOインターネットグループが提供する取引所です。
豊富な取り扱いと、即時入金・出金手数料無料が魅力的で、非常にバランス感の整った取引所となっています。
まとめ
ステーブルコインは安定性が高く、ボラティリティの高い暗号資産市場でも安定した取引となり、リスクヘッジや、資産運用の幅が広がりますので、是非参考になればと思います。
日本でもJPYC株式会社でステーブルコインを扱っていますので、ステーブルコインを活用して日々の買い物ができる日もそう遠くないように思います。
では、また!
・法定通貨型ステーブルコイン
・仮想通貨担保型ステーブルコイン
・無担保型ステーブルコイン