こんにちは。たつのこです。
銀行預金の低金利にため息をつく日々…。「もっとお金に働いて欲しい。」
そんなあなたに、仮想通貨の新しい金融の世界「DeFi」をご紹介します。
DeFiは、ブロックチェーン技術を活用した革新的な金融システム。
従来の銀行のように、誰かの許可を得たり、高い手数料を払う必要はありません。
しかも、24時間365日、世界中どこからでもDeFiの金融サービスを利用できるんです。
なんと、2024年6月時点では、世界中でDeFiの金融サービスに預けられている資産の合計は1兆円を超える規模になっています。(DeFiLlama調べ)
一方で、その魅力的な特徴の裏には、リスクもあります。
そこで、DeFiの基本から主要なサービス、そしてメリット・デメリットまで、わかりやすく解説します。
従来の金融システムを超える可能性を秘めたDeFiの世界へ、飛び込んでみませんか!?
DeFi(Decentralized Finance)とは
DeFiとは:わかりやすく解説
DeFi(Decentralized Finance)とは、直訳すると分散型金融ですが、「ブロックチェーン技術で従来の金融サービスを生まれ変わらせたもの」と言えるでしょう。
DeFiの世界では、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムが金融取引を自動的に執行します。これによって、銀行やその他の金融機関を介さずに、貸し借り、取引、投資などの金融活動を行うことができるようになりました。
銀行などの仲介者を介さず、個人間で直接取引を行うため、手数料が安く、スピーディー。しかも、その仕組みは透明性が全て高いものになっています。
また、DeFiは、イーサリアムなどのブロックチェーン上で動作するため、世界中のどこにいても、インターネットに接続できる環境さえあれば、誰でも金融サービスにアクセスできます。
DeFiと従来の銀行との違いとは?
DeFiと従来の銀行システムには、いくつかの重要な違いがあります。
特徴 | 従来の金融システム | DeFi |
---|---|---|
管理方式 | 中央集権型 (銀行や金融機関が管理) | 分散型(ブロックチェーン上の スマートコントラクトが自動管理) |
資産管理 | 厳格な審査や手続きが必要 | インターネットとデジタルウォレットで 誰でも利用可能 |
取引速度 | 国際送金に数日かかることも | 数分から数十分で 世界中どこへでも送金可能 |
運用時間 | 営業時間内 | 24時間365日 |
コスト | 人件費や運営費用が高い | 自動化により低コスト |
透明性 | 限定的 | すべての取引が公開 |
プライバシー | 個人情報の開示が必要 | 個人情報の開示は最小限 |
従来の金融システムとDeFiの最も顕著な違いは、中央集権型と分散型です。
従来のシステムでは、銀行や金融機関が中央集権的に管理し、すべての取引や資産管理を担っています。一方、DeFiではブロックチェーン上のスマートコントラクトが自動的に金融サービスを提供し、個々の利用者が自身の資産を直接管理します。
アクセス面でも大きな違いがあります。従来のシステムでは、口座開設や各種サービスの利用に厳格な審査や手続きが必要でした。
これに対しDeFiでは、インターネット接続とデジタルウォレットさえあれば、誰でも自由に金融サービスを利用できます。
例えば、何らかの理由でクレジットカードが発行できない人であっても、DeFiプラットフォーム上で担保を提供することで融資を受けられる可能性があるのです。
効率性もDeFiの大きな特徴と言えるでしょう。スマートコントラクトによる自動化により、人的ミスやコストの削減、24時間365日のサービス提供が実現しています。

高効率な運用により、従来の金融システムでは不可能であった金利を叩き出せているのです!
DeFiのメリット
中央管理者が不在の分散型金融システム
あらためて、DeFiの最大の特徴は、中央管理者が存在しない分散型の金融システムであることです。これは、従来の金融システムの常識を覆す、革命的な変化と言えるでしょう。
ユーザーは、銀行のように誰かの許可を得たり、複雑な手続きに煩わされることなく、自分の資産を自由に管理し、取引することができます。
例えば、海外送金を行う場合、従来のシステムでは銀行や送金業者を介する必要がありましたが、DeFiではスマートコントラクトを介して仲介者不在で取引が可能です。
これにより、仲介者に支払う手数料を大幅に削減、送金にかかる時間も短縮できるんです。
24時間365日利用できる
DeFiは、時間や場所に縛られることなく、いつでもどこでも24時間365日利用できるのも大きなメリット。
従来の銀行のように、「営業時間外だから…」と、やきもきする必要はもうありません。
従来の銀行システムでは、営業時間や休業日があり、急な資金需要に対応できないことがありました。しかし、DeFiでは、こうした時間的制約から解放されます。
例えば、深夜や休日でも、必要な時に即座に資金の移動や取引を行うことができます。
この24時間稼働のシステムは、特にグローバルなビジネスを展開する企業や、異なるタイムゾーンで活動する個人にとって大きな利点となるのです。
高い利回りと新しい資産運用の可能性
DeFiは、従来の定期預金では考えられないような高い利回りを期待できるのも大きな魅力です。
DeFiプラットフォームでは、預金に代わる資産運用方法として、「レンディング」や「ステーキング」といった独自のサービスを提供しています。
たとえば、ステーキングは、特定の暗号資産を一定期間預け入れることで、ネットワークのセキュリティ維持に貢献し、その報酬として利息を得る仕組み。
比較的高い利息が期待できますし、サービス提供している国内取引所も多いため、DeFi初心者にとって入りやすく、長期的な資産運用を考えているユーザーに最適です。
DeFiのデメリット
一方、DeFiにはデメリットもあるのでしっかりと初めに押さえておきましょう!
ある程度のデジタルリテラシーが必要
DeFiは、従来の銀行システムとは異なる部分も多いです。
そのため、ある程度の技術的な知識や、デジタルリテラシーが求められる点は、デメリットと言えるかもしれません。
例えば、以下のような知識が必要です。
✓デジタルウォレットの作成、管理
✓暗号資産の送金、入金
✓スマートコントラクトのやり取り(ガス代、ブロックチェーンの知識)
具体的には、Coinbase WalletやMetaMaskなどのデジタルウォレットの設定方法や、ガス代(取引手数料)の理解、異なるブロックチェーンネットワーク間の違いなどを理解する必要があります。
これらの知識がないと、意図しない取引や資産の損失につながる可能性があります。
一方で、このブログではDeFiで最も取り組みやすい国内ステーキングサービスも紹介しています。
ステーキングで年利数%は狙えますので、国内取引所のステーキングサービスを調べてみるのはいかがでしょうか。
ブロックチェーンのネットワーク上で発生する取引手数料のこと
セキュリティリスクはゼロではない
DeFiは、従来の銀行システムと比較して、セキュリティ面でまだ発展途上の部分も否めません。
スマートコントラクトの脆弱性を突いたハッキングや、ユーザー自身の管理ミスによる資産の盗難リスクなども、ゼロではありません。
実際に、過去にはDeFiプロジェクトが攻撃を受け、多額の資金が盗難される事例が発生しています。
例えば、2022年3月には暗号資産プロジェクト「Ronin Network」から約6億2000万ドル相当の暗号資産が盗まれる大事件が起きました。
さらに、ユーザー自身の管理ミスによるリスクも存在します。秘密鍵の紛失や、フィッシング詐欺による情報流出など、ユーザーの不注意が資産喪失につながる可能性があります。

自分なりのリスク許容を決めていく必要があります!
法規制が今後変わる可能性がある
DeFiは、世界中で急速に普及しつつありますが、法規制については、まだ明確なルールが確立されていないのが現状です。
今後、各国政府や金融機関が、DeFiに対する規制を強化する可能性もあり、その動向には注意が必要です。
法規制の導入は、一方でDeFiの信頼性と安定性を高める効果も期待できますが、他方でDeFiの革新性や柔軟性を制限する可能性もあります。
ユーザーは、これらの規制動向に注意を払いながら、自身の利用するDeFiサービスへの影響を把握する必要があると思います。
主なDeFiの種類
ここからは、主なDeFiの種類を解説します。まず、一覧表がこちら。
DeFiの種類 | 概要 | 主な特徴 |
---|---|---|
リキッドステーキング | ブロックチェーンネットワークに 仮想通貨を預け入れて報酬を得る仕組み | ✓流動性トークンの活用 |
リキッドリステーキング | ステーキングされた資産を再利用する仕組み | ✓流動性トークンの再活用 ✓複数の報酬獲得機会 |
DEX(分散型取引所) | 中央管理者なしで暗号資産の取引ができる プラットフォーム | ✓デジタルウォレット利用 ✓流動性提供での報酬獲得 |
ステーブルコイン | 価格が法定通貨と連動するように 設計された仮想通貨 | ✓価格安定性 ✓DeFiリスク低減 |
レンディング | 暗号資産の貸借サービス | ✓仮想通貨の貸し借り |
クロスチェーンブリッジ | 異なるブロックチェーン間で 資産を移動させる仕組み | ✓チェーン間資産移動 ✓相互運用性向上 |
イールドアグリゲーター | 複数のDeFiプロトコルを組み合わせて 最適な利回りを提供するサービス | ✓自動利回り最適化 ✓複数プロトコルの一括管理 |
リキッドステーキング
リキッドステーキングは、保有している暗号資産をブロックチェーンネットワークに預け入れ、そのネットワークのセキュリティや運用に貢献し、その対価として報酬を得る仕組みです。
例えばイーサリアムの場合、従来の銀行預金と異なり3~5%程度の高い利回りが期待できる点が、大きな魅力と言えるでしょう。
この仕組みでは、ユーザーがステーキングした資産に対して、預け入れた資産を担保としたトークンを受け取ることができます。
例えば、世界一のリキッドステーキングプロトコルであるLidoにイーサリアムをステーキングした場合、預り証としてstETHのトークンを受け取ります。
このトークンが元の資産と同様に、他のDeFiプロトコルでの利用が可能となっていて、更に利回りを得ることが可能となります。
Lido:公式サイト
リステーキング
リステーキングは、ステーキングされたETH のトークン を、リステーキングプロトコルに再ステーキングすることで、新たなネットワークやアプリケーションのセキュリティ強化に貢献でき、追加の報酬をもらえる仕組みです。
具体的には、最初のリキッドステーキングで得たトークン(例:stETH)を、EigenLayerというプロトコルに再ステーキング(リステーキング)します。
これにより、元々のイーサリアムのステーキング報酬に加えて、EigenLayerからの追加報酬を得ることが可能になります。
EigenLayer:公式サイト
DEX(分散型取引所)
DEX(Decentralized Exchange)は、中央集権的な管理者を介さずに暗号資産の取引を可能にする分散型取引所です。
従来の暗号資産取引所とは異なり、ユーザー間で直接取引を行うことができます。
ユーザーが暗号資産を預けて流動性を提供することで、取引手数料の形で収益を得ることが可能です。
ユーザーが暗号資産を分散型取引所に預けて、他の利用者のトークン交換で活用してもらうこと
- 流動性を提供するユーザー:USDC-USDCのペアをプールに提供しておく。
- トークンを交換したいユーザー:USDTとUSDCを交換する。同時に手数料を支払う。
- 流動性を提供するユーザー:交換の際の手数料を受け取る。同じように交換したい人が多いほど、自動的に報酬が蓄積される。
また、DEXの利点は、高い透明性と安全性にあります。
すべての取引がブロックチェーン上で行われるため、取引の履歴や現在の状態を誰でも確認することができます。
Uniswap:公式サイト
ステーブルコイン
ステーブルコインは、価格の安定性を目的として設計された暗号資産です。
通常、円やドルのような法定通貨と価値が連動しており、DeFiエコシステムにおいて重要な役割を果たしています。
ステーブルコインの主な利点は、暗号資産市場の高い変動性を回避しつつ、DeFiプラットフォームの利用を可能にします。
また、価格変動リスクを抑えながら運用でき、急な下落相場にも強い特徴があります。
それに加えて、ステーブルコインは国際送金や決済にも活用されており、従来の銀行システムよりも迅速かつ低コストでの取引を可能にしています。
USDC:公式サイト
レンディング
レンディングとは、保有する暗号資産を他者に貸し出し、その利息を得る仕組みのこと。
これらのプラットフォームは、スマートコントラクトを使用して自動的に貸し手と借り手をマッチングし、取引を執行します。
例えば、Aaveやcompoundなどのプラットフォームでは、ユーザーは保有する暗号資産を担保として借入を行ったり、逆に資産を貸し出して利子を得たりすることができます。
具体的には、イーサリアムを担保として別の暗号資産を借りることで、元の資産を売却せずに流動性を得ることができます。また、貸し手は、銀行預金よりも高い金利で資産を運用することが可能です。
Aave:公式サイト
クロスチェーンブリッジ
クロスチェーンブリッジは、異なるブロックチェーンネットワーク間で資産を移動させるための技術のこと。
DeFiの世界では、イーサリアム、Binance Smart Chain、Polygonなど、複数のブロックチェーンが存在しており、異なるブロックチェーン間で資産の流動性が分断されてしまうことで、効率的な運用ができないのが課題でした。
しかし、クロスチェーン流動性プロトコルであるStargateでは、複数のブロックチェーン間で資産を移動できる「オムニチェーン」機能を提供しています。
これにより、異なるチェーン間でのシームレスな資産移動が可能になり、DeFiエコシステムの相互運用性を向上させているのです。
Stargate Finance:公式サイト
イールドアグリゲーター
イールドアグリゲーターとは、複数のDeFiサービスから、最も効率的に収益を得られるものを自動で選択してくれるサービスのこと。
イールドアグリゲーターの主な利点は、ユーザーが複雑なDeFiエコシステムを深く理解しなくても、効率的な資産運用が可能になることです。
また、自動的に最適な投資を選択してくれるため、常に市場の変化に対応した運用が可能になります。
例えば、Beefy Financeなどのプラットフォームでは、ユーザーは資産を預け入れるだけで、複数のDeFiプロトコルを跨いだ最適な運用が自動的に行われます。
これにより、個々のプロトコルを個別に管理する手間や、煩雑さを無くし、効率的な資産運用が可能になります。
ただし、各サービスにはそれぞれ固有のリスクがあるため、利用する際は十分な理解と慎重な判断が必要です。
Beefy Finance:公式サイト
DeFiにおすすめの国内仮想通貨取引所
さいごに、DeFI活用に最もオススメな国内仮想通貨取引所を紹介します。
取引所 | 取引手数料 (ETH,取引所) | 取引 ボリューム | 特徴 |
---|---|---|---|
GMOコイン | Maker:-0.01% Taker: 0.05% | 中 | 取引手数料が低い、 豊富な取引ペア |
bitbank | Maker:-0.02% Taker: 0.12% | 高 | 流動性が高く取引手数料が最安、 広範な取扱通貨数 |
bitbank
bitbankは、DeFiに興味を持つ日本のユーザーにとって、使いやすく信頼性の高いプラットフォームとして知られています。
海外取引所へ安い手数料で送金できるXRPの現物取引所があり、また流動性が高くスムーズな取引も可能になっています。
また、bitbankはマイナス手数料という安価な手数料で取引も可能です。
一方で、イーサリアムの送金手数料は2000円程度(2024年6月現在)と高いため、イーサリアムを直接デジタルウォレットに送金するのには向いていません。
◯取引所の銘柄が豊富で、取引手数料が最安
◯仮想通貨の取引量No1の実績があり、仮想通貨を取引しやすい
◯XRPの取引所があり、海外取引所へ仮想通貨を送金したい人に最適
◯OPやARBの取り扱いがあり、イーサリアムレイヤー2でDeFi運用の入口にピッタリ
◯イーサリアムの出金手数料が高い
◯仮想通貨の積立投資はできない
GMOコイン
GMOコインは、大手IT企業GMOインターネットグループが運営する暗号資産取引所です。
何よりお得なのが、仮想通貨の送金手数料が完全無料という点。
流動性にも大きなデメリットが無いため、イーサリアムを購入してMetaMaskやCoinbase Walletのようなデジタルウォレットに移したいユーザーには、オススメです。
取引手数料が低く、流動性も安定しているので、全体的にバランスが良い取引所になっています。
◯送金手数料が完全無料なので、イーサリアムのDeFi運用に最適
◯XRPの取引所もあり、海外取引所への仮想通貨送金にも向いている
◯イーサリアムレイヤー2銘柄が無いため、レイヤー2DeFi運用には手間がかかる
◯銀行口座から自動積立投資はできない
まとめ
DeFi(分散型金融)は、ブロックチェーン技術を活用した革新的な金融システムです。中央管理者不在の透明性の高いシステムで、24時間365日利用可能な点が特徴です。
また、従来の銀行システムと比べ、高い利回りと新しい資産運用の可能性を提供します。
しかし、技術的リテラシーが必要で、セキュリティリスクや将来の法規制の可能性といったデメリットも存在します。
DeFiは金融の未来を変える可能性を秘めていますが、参加する際はリスクを十分に理解し、慎重に行動することが重要です。
自身のニーズやリスク許容度に合ったDeFi運用を探していくと良いでしょう。
このブログでは、「ステーブルコイン×DeFiを掛け合わせて、リスクを抑えつつ高い利回りを狙う戦略」も紹介しているので、よければ読んでみてくださいね。
ではまた!
特定の条件が満たされると自動的に契約が実行されるプログラムのこと。
自動販売機のように、お金を入れてボタンを押せば自動的に飲み物が出てくるイメージ。