こんにちは。たつのこです。
仮想通貨市場の成長は目覚ましいものですが、その裏には価格変動のリスクが常に付きまといます。
そんな中、米ドルと連動し、価格の安定性を誇る「ステーブルコイン」の存在が注目されています。
そして、数あるステーブルコインの中で、時価総額1位の実績を誇るのがUSDT(テザー)。
USDTは、デジタル資産取引の安定性と効率性を飛躍的に向上させており、仮想通貨投資に欠かせない存在となっています。
なぜUSDTがこれほど重要なのか?USDTの特徴やメリット、購入方法から将来性までの情報をわかりやすく徹底解説します。
USDTを理解することは、これからの仮想通貨の投資の世界だけで無く、デジタル金融の世界を見通す鍵となるでしょう。
ステーブルコインUSDTとは
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | USDT (Tether) |
発行主体 | Tether Limited |
主なブロックチェーン | イーサリアム、ソラナ、 トロンなど複数 |
種類 | 法定通貨担保型 ステーブルコイン |
価格目標 | 1USDT = 1ドル |
担保 | 米ドル、商業手形、 その他資産 |
特徴 | ステーブルコイン 時価総額第1位(2024年6月)、 複数のブロックチェーンとの互換性 |
購入可能な取引所 | bybit、Binance(海外ユーザー) など多数 |
将来性 | 取引ペアとしての需要維持、 ステーブルコイン市場での 主導的地位の継続、 規制環境の変化への適応 |
公式サイトURL | https://tether.to |
仮想通貨USDT(テザー)とは
USDTは、仮想通貨市場に安定性と流動性をもたらす革新的なデジタル資産です。
米ドルとの価値連動により、USDTは価格変動の激しい仮想通貨市場において、安定した取引手段として重要な役割を果たしています。
1USDTは常に1米ドルの価値を維持するように設計されており、Tether社が発行するUSDTの裏付けとして、同等額の米ドルや他の資産を準備金として保有することで、この仕組みを実現しています。
例えば、あなたが1000USDTを保有している場合、それは常に1000米ドル相当の価値を持つことを意味します。
この特性により、仮想通貨の下落相場時の活用や、DeFiと呼ばれる分散型金融で活発に利用されています。
USDTの存在は、仮想通貨市場に安定性をもたらすだけでなく、従来の金融システムとブロックチェーン技術を橋渡しする重要な役割を果たしています。
USDTとUSDCとの違い
時価総額で拮抗している、法定通貨担保型ステーブルコインのUSDTとUSDC。
より安全性を見ていくために、準備金と透明性についての違いを解説します。
USDT | USDC | |
---|---|---|
透明性 | ◯ | ◎ |
準備金 | ◯ | ◎ |
規制対応 | 徐々に向上 | 積極的 |
透明性についてですが、USDCはより詳細かつ頻繁な情報開示を行っていて、毎月第三社機関機関によって監査され、米国公認会計士協会(AICPA)が定めた認証基準に従って報告書が作成、公開されています。
一方、USDTは四半期ごとの報告を行っていますが、USDCほど詳細ではありません。
次に、準備金について、USDCの準備金は主に現金と短期国債で構成されており、Circle Reserve Fund(USDXX)という SEC 登録の政府系マネーマーケットファンドに大部分が保管されています。
一方で、USDTの準備金はより多様で、現金、現金同等物、短期預金の他に、企業債、貴金属、ビットコイン、その他の投資なども含まれています。
より多様性なのがUSDT、安全性が高く保守的なのがUSDCと言えるでしょう。
両者とも透明性と信頼性の向上に努めていますが、USDCがより厳格な基準を設けている一方、USDTは市場での優位性を活かしつつ、段階的に透明性を高めている状況です。
USDTの特徴・メリット
ステーブルコインの中では時価総額が最も大きい
USDTは、ステーブルコイン市場において圧倒的な規模を誇り、仮想通貨全体でも時価総額は3位、ステーブルコイン市場では堂々の1位を獲得(2024年6月)。
全体の時価総額6位のUSDCの時価総額と比較しても、USDTの時価総額は18兆円に達し、USDCの5兆円を大きく上回っています。
この巨大な市場規模は、USDTの高い流動性を支え、取引の効率性を向上させる原動力となっています。
USDTの巨大な時価総額は、仮想通貨市場全体の安定にも貢献し、市場が大きく変動する局面においても、安定した価値を維持しながら、投資家にとって安全な避難港としての役割を果たしているのです。
多様なブロックチェーンと互換性がある
USDTの魅力の一つは、複数のブロックチェーンプラットフォームに対応している点にあります。
この多様性により、ユーザーは自身のニーズや目的に最適なネットワークを選択することができます。
USDTはイーサリアム以外にも、トロン、ソラナなど、数多くの主要なブロックチェーンに対応しています。この互換性の広さは、USDTの利便性と適応性を大きく高めています。
具体的には、イーサリアム上のUSDTはDeFiプロジェクトとの親和性が高く、トロン上のUSDTは送金手数料が低いという特徴があります。ユーザーは取引の目的や費用対効果を考慮し、最適なネットワークを選択できるのです。
この多様なブロックチェーンとの互換性は、USDTの利用シーンを拡大し、異なるブロックチェーン間での資産移動をスムーズに行えるようにしています。
USDTはクロスチェーン取引の立役者とも言えると思います。
多くの海外取引所で基軸通貨として採用されている
USDTは、世界中の多くの仮想通貨取引所で基軸通貨として採用されており、この幅広い採用がUSDTの大きな強みとなっています。
基軸通貨としての地位は、USDTの流動性と利便性を支える重要な柱です。
海外の主要取引所では、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨とUSDTのペアが豊富に用意されています。これにより、トレーダーはUSDTを介して多様な仮想通貨を効率的に取引することができるのです。
例えば、Binance、bybit、OKExなどの海外大手取引所では、USDTペアが最も多く提供されており、取引の中心的な役割を担っています。
USDTは、まさにデジタル時代の米ドルとして機能し、国際的な取引を円滑にしていると言えるでしょう。
USDTが基軸通貨として広く採用されていることで、ユーザーは複数の取引所間で資産を移動する際にも、USDTを利用することでシンプルかつ効率的に手続きを完了することができます。
「XRP⇒USDT⇒欲しい通貨」というように、欲しい通貨を手に入れる際の手続きとしてもUSDTを利用するんです!
フィリピンの社会保障制度支払いで使用可能に
USDTの実用性は、仮想通貨の世界だけにとどまりません。
フィリピンでUSDTが社会保障制度の支払いに利用可能になったことは、ステーブルコインが現実世界に進出し始めていることを示す画期的な事例です。
米テザー社は、フィリピンでステーブルコインUSDTを同国の社会保障制度(SSS)拠出金支払いに使用できるようになったと発表した。
SSS(Social Security System)は、フィリピン政府が運営する社会保障プログラムのこと。
フィリピン社会保障システム(SSS)は、海外在住のフィリピン人労働者がUSDTを使用して保険料を支払うことを認めました。これにより、従来の銀行送金と比較して、より迅速かつ低コストな支払いが実現しました。
従来の国際送金では数日かかり、高額な手数料が発生していましたが、USDTを利用することで数分で送金が完了し、手数料も大幅に削減されます。
このメリットを、海外で働くフィリピン人や銀行口座を持たない人々にとって、大きなメリットと言えるでしょう。
この事例は、USDTが単なる投機の対象ではなく、現実世界の経済活動や社会システムにおいても有用なツールとなりうることを証明しています。
今後、他の国や分野でもステーブルコインの採用が進む可能性は大いに期待されていますし、決済分野でも益々広がってくると思います。
あなたも、普段使いでUSDTを使うようになるかも。
USDTの買い方・おすすめの取引所
ここからは、USDTの買い方・おすすめの取引所を解説します。
手順①:国内取引所の口座を開設
USDTを購入する最初のステップは、国内暗号資産取引所で口座を開設することから始めることになります。
ここでのおすすめの国内取引所は「bitbank」です。
流動性が高く、格安な取引手数料での購入が可能です。
流動性とは取引のしやすさのこと。流動性が高いと、取引のしやすくなります。
つまり、買いたいときに買えて、売りたいときに売れます。
◯取引所の銘柄が豊富で、取引手数料が最安
◯仮想通貨の取引量No1の実績があり、仮想通貨を取引しやすい
◯XRPの取引所があり、海外取引所へ仮想通貨を送金したい人に最適
手順②:海外取引所bybitの口座を開設
USDTを購入するために、次のステップとして海外大手取引所bybitの口座を開設します。
なぜなら、日本では上場していませんので、国内取引所から海外取引所を経由して買うことになるためです。
取引所は、完全日本語対応で初心者にも使用しやすい「bybit」がオススメです。
USDTは基軸通貨となっていて、様々な通貨との交換に使用できます。
◯世界ランキング TOP4に君臨 (coinmarketcap 取引所ランクより)
◯完全日本語対応で初心者にも優しい
◯USDTのステーキング運用が可能
◯USDTが基軸通貨になっていて取引しやすい
手順③:国内取引所からXRPを送金
USDTを購入するための次のステップは、国内取引所bitbankからbybitにXRP(リップル)を送金することです。
XRPを使用する理由は、送金手数料が安く、送金速度が速いためです。これにより、効率的かつ経済的にbybitへ資金を移動することができます。
イーサリアムで送金すると手数料が2000円ほどかかりますので、手数料が10円程と安いXRPを購入し送金していきましょう!
bybitで資産⇒入金、暗号資産を入金をタップします。
XRPを選択すると、アドレスとタグが表示されるので、両方コピーします。
bitbankのアプリにて、メニュー、出金をタップし、XRPを選択。
アドレス一覧、新規追加をタップ。
コピーしたアドレス、宛先タグを貼り付けて登録します。
その後、登録したアドレス、出金数量を入力して、引出内容の確認をタップ。
これで出金完了です。
手順④:bybitでXRPをUSDTへ交換
最後に、着金したXRPをUSDTに交換します。
bybitのアプリを開いて、資産⇒振替をタップ。
入金したXRPを総合取引アカウントへ振り替えます。
ホーム画面で、「相場情報」⇒「XRP/USDT」を選択します。
成り行き注文でXRPを売却して、USDTを手に入れます。
USDTの今後の見通し・将来性
規制対応と透明性の向上
USDTの未来を考える上で、規制対応と透明性の向上は避けては通れない課題です。
これまでUSDTは、その裏付け資産の詳細や管理方法について、幾度となく疑問視されてきました。
しかし、近年では、より厳格な規制環境に適応し、透明性を高める方向へと舵を切っています。Tether社は、外部監査の実施や準備金の状況に関する定期的な情報公開など、透明性向上に向けた取り組みを強化しています。
一方で、USDCと比較すると透明性と規制対応で遅れていますので、この遅れを挽回できるのか、USDTの長期的な安定性と信頼性を確保できるのか、注目することが大切です。
DeFiでの活用拡大として需要増加
USDTはイーサリアムブロックチェーンにおいて、供給量世界第1位を誇ります。(The Block Data参照)
分散型金融DeFiにおいて、USDTは流動性提供や担保として重要な役割を担っており、その活用範囲はますます広がっていることを示しています。
USDTは、その高い流動性と安定性から、DeFiプラットフォームにおける主要な取引ペアとして広く利用されています。例えば、分散型取引所(DEX)では、USDT/ETHやUSDT/DAIなどのペアが人気を集めています。
それ以外にも、イールドファーミングやレンディングプロトコルでも、USDTは欠かせない存在となっています。ユーザーはUSDTを担保として借入を行ったり、流動性プールに提供することで利子を得ることができます。
今後のDeFiによってUSDTの需要も増加し、その市場価値と重要性はさらに高まっていく可能性も考えられるでしょう。
トロンブロックチェーンでの活用
DeFi×トロンブロックチェーンにおけるUSDTの活用は、最近の動向を踏まえると注目度を増しているニュースです。
まとめ
USDTは、米ドルと連動した価格安定性と圧倒的な時価総額を誇り、仮想通貨市場において揺るぎない地位を確立しています。
複数のブロックチェーンに対応し、海外取引所の基軸通貨としても広く採用されているなど、その利便性の高さも魅力です。
また、フィリピンでの社会保障制度支払いへの導入は、USDTが現実世界での実用性を広げていることを示す好例と言えるでしょう。
規制対応や透明性の向上など、USDCと比較すると課題はあるものの、DeFiでの活用拡大やトロンブロックチェーンでの優位性など、USDTの未来は明るいと言えるのではないでしょうか。
USDTは、ライバルのUSDCとともに、仮想通貨市場の安定と成長を支える、重要な役割を担っていくでしょう。
では、また!
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