こんにちは。たつのこです。
イーサリアムの基軸通貨イーサを5年間毎月1万円積立を継続していた場合、
元本600,000円に対して評価額4,171,715円と、約7倍となったデータがあります。
しかし、イーサは順調に右肩上がりだったわけではありません。
そこで、この記事では2023年7月現在までの価格推移の振り返り、一括で購入していた場合、積立で購入していた場合それぞれの価格推移について解説したいと思います。
目次
イーサリアムの価格推移(評価額推移)
まず、イーサリアムの2016年から2023年7月現在までの値動きはこちら。
かなり大きく上下しているのが伝わるはず。
実際に投資を行った場合の推移をまとめました。
2018年に購入&5年間ほったらかしで、資産は5.5倍
結論、2018年に購入し5年間ほったらかしにしていると資産は5.5倍になりました。
評価額の推移の列は、最初に10万円で投資した場合の保有額の推移を示しています。
日付 | イーサリアム価格(円) | 評価額の推移 |
---|---|---|
2018年7月 | 50,400 | 100,000円(±0円) |
2019年7月 | 31,400 | 62,000円(約-4万円) |
2020年7月 | 24,400 | 48,000円(約-5万円) |
2021年7月 | 252,700 | 501,000円(約+40万円) |
2022年7月 | 145,000 | 287,000円(約+18万円) |
2023年7月 | 277,600 | 550,000円(約+45万円) |
最終的には5.5倍になっていますが、2019年2020年と2年間は金銭的価値は2018年から半減に。
2018年から2019年にかけて投資資産が半分に減り、2年間マイナス期間が続いているということ。
もし2018年に購入したとして、果たしてこの2年間を乗り切れたでしょうか?
イーサリアムに対する長期目線での期待が無いとかなり難しいように思います。
2018年から月1万円毎月積み立てで、資産は7倍
積み立て投資の場合、結論2018年から月1万円ずつ毎月積立たら資産は約7倍になりました。
さらには、図の灰色部分が元本を示しているのですが、2020年からは元本割れはほぼ発生していません。
イーサは変動が大きい銘柄だからこそ、積立投資、ドルコスト平均法でリスクを分散する方が健康的にも投資できると思います。
リターンの単純比較でも、一括購入の5.5倍に対して、積立て投資では7倍に。
リスク低減に加えて、リターンも優れている結果になりました!
2021年からの価格推移と出来事
価格変動が激しいイーサですが、背景には特徴的な出来事もあります。
過去3年間の価格推移と出来事を少し詳しく振り返ってみます。
正直マニアックな話ですので、興味が無い方は飛ばして読んでください。
2021年 過去最高値を更新
まず、過去最高地を更新したのが2021年。
✓ビットコインの半減期2020年の翌年
✓NFTブームの到来
4年に1度ビットコインには、マイナーへの供給量が半減する半減期が存在します。
半減期は2020年でしたので、2021 年にかけてビットコインの供給量はジワジワ減っていきました。
仮想通貨の王者ビットコインの価格はイーサの価格に大きく寄与します。
さらに、最古のNFTのであるCryptoPunksに1000万円以上の価値が付き始め、NFTブームが到来。
1年を通してイーサリアムの価値が上がった時期でした。
ビットコインを送金したり受け取ったりする記録を計算処理している人々のこと
ビットコインは、4年に1度マイナーへの報酬がビットコイン建てで半額になるシステムになっています。
NFTとは、Non-Fungible Tokenで非代替性トークンのこと。
デジタル資産の一種で、ブロックチェーン技術を利用して、デジタルアイテムの所有を証明するもの
2022年 市場全体の下落
2022年に市場は一気に冷え込みます。
✓ウクライナ侵攻
✓ステーブルコインのプロジェクトTerraの崩壊
✓イーサリアムのアップデート The Mergeが成功
まず、2022年当初にウクライナ侵攻で世界経済が不安定となりました。
そこから市場は下落傾向が続いていたのですが、2022年5月にアルゴリズム型ステーブルコインのプロジェクトTerraが崩壊。
TerraのステーブルコインであるテラUSDは暗号資産業界全体の中でも広く期待されていたため、Terraの崩壊は暗号資産全体の市場を強く低下させました。
また、イーサリアムのMergeアップデートにより合意形成のアルゴリズムが変更。
新規発行量は90%減少し、なんとビットコインの半減期3回分に相当する供給減少、デフレとなりました。(参考記事「イーサリアムマージ後「潜在的にデフレ資産へと移行する見通し」)
ステーブルコインはドルや円など法定通貨に価格が連動するコイン。
ビットコインなど仮想通貨は価格変動が激しいため、その弱点を補い、将来的な企業間決済や貿易決済への使用が見込まれている。
ただ、Terraのステーブルコインが裏付け資産が無く、強引な手法であったため暴落した。
イーサリアム基盤のアップデートの1つ。
例えばインターネットの通信回線がこれまで3Gから4Gなど着実に進化してきたように、イーサリアムのプラットフォームも毎年アップデートが進んでいる
2023年 今後の予想
2023年に入り、市場は徐々に回復傾向にあります。
✓Shanghai (上海)アップデート
イーサリアムのShanghai アップデートで、イーサリアムの需要・供給に変化があるような重要アップデートがありました。
これにより銀行の定期預金のように預けられるイーサが増え、その分市場への供給量は減少。
市場への供給量が減るのは、つまり、売りたい人が減るということ。
暗号資産市場のミクロの視点では、価格は上昇に繋がりやすい傾向となりました。
考察は、暗号資産市場以外の外的要因は考慮せず、主に暗号資産市場の視点で書いています。
暗号資産の価格推移は外的要因(世界の経済状況、金利状況、業界の法規制など)にも大きく影響します。
投資の際は自己責任でお願いします。
さいごに
この記事は、web3のプラットフォームとなるイーサリアムについて、全10記事でまとめている『イーサリアム積立投資完全ガイド』のうちの1つです。
次の記事もぜひご覧ください!
第1回「仮想通貨とは?中学生でもわかるように専門用語を使用せずに解説」
第2回「イーサリアム、ビットコイン買うならどっちがおすすめ?」
第4回「仮想通貨イーサの価格推移は?これまでとこれからの予測」👈今ココ
第5回「コツコツイーサ積立 1年積立てた収益は?」👈次コレ
第6回「積立イーサを始めてみよう」
第8回「貯めたイーサで運用してみよう」
第9回「2要素認証アプリGoogle Authenticatorでセキュリティを向上させよう」
第10回「更なるセキュリティ強化9のポイント【土台編】を知ろう」
ではまた!
5年前に購入したかった人生ですね😂