こんにちは。たつのこです。
暗号通貨の中でも特に注目されているイーサリアム。
その発展を支える重要な存在である、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)について知っていますか?
「イーサリアム財団ってどんな組織なの?どんな活動をしているの?」
「日本人メンバーはいるの?」
このような疑問にもお答えして、イーサリアムの成長を陰ながら支える縁の下の力持ち「イーサリアム財団」について、そして財団で活躍する日本人について詳しく解説していきます!
目次
イーサリアム財団ってどんな組織?
イーサリアム財団の設立背景
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は、2014年にイーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリンによって設立されました。
「財団」であり、「企業」や従来の「非営利団体」とは違うのが大きな特徴になっているんです。
イーサリアムを支配したり、主導したりすることが目的ではなく、あくまでもイーサリアムと関連技術の開発を支援することに専念しています。
イーサリアムはビットコインの非中央集権という考え方を受け継いでいるので、非営利でやろうという発想になっています。
非中央集権とは、特定の誰かによって管理されているのではなく、世界中のたくさんの人が参加するネットワークによって支えられる考え方。
財団のミッションとビジョン
イーサリアム財団のミッションは、ずばり、「技術革新を通じて、公正でオープンな世界を築くこと」。
そのため、分散型ネットワークの発展を支援し、技術的、そして経済的な自由を促進することを目指しています。
主要な活動領域
財団の活動は多岐に渡り、イーサリアムの開発、教育、コミュニティ支援、研究開発など。
幅広い分野をカバーしています。
これらの活動を通して、イーサリアムエコシステムの健全な成長を支えている、まさに「縁の下の力持ち」といえるでしょう。
イーサリアム財団の役割:開発からコミュニティ支援まで
イーサリアム開発と管理
イーサリアム財団は、イーサリアムの心臓部ともいえる開発と管理を担い、ネットワークのアップグレードや新機能の導入をリードしています。
例えば、2024年3月に行われたイーサリアムのアップグレード「デンクン(Dencun)」では、ネットワークの処理能力を向上させ、より多くの取引をスムーズに処理できるようにすることを目指しました。
資金提供と助成金プログラム
画期的なプロジェクトや研究には、お金がかかりますよね?
そこで、イーサリアム財団は、様々なプロジェクトや研究に対して資金提供を行っています。
特に、オープンソースプロジェクトへの助成金プログラム(グラントプログラム)は、技術革新を促すための重要な役割を担っています。
教育とコミュニティ支援
イーサリアムをより多くの人に使ってもらうためには、技術の普及が不可欠です。
そこで、イーサリアム財団は、教育プログラムを通して、ブロックチェーン技術の知識を広く普及させ、コミュニティの成長を促進しています。
また、「デブコン(Devcon)」と呼ばれる開発者会議を毎年開催し、世界中の開発者が集まり、最新技術やプロジェクトについて議論する場を提供しています。
イーサリアム財団のプロジェクトと活動:過去・現在・未来
イーサリアム財団は、イーサリアムの持続可能な成長と進化のために、日々様々なプロジェクトに取り組んでいます。
その中でも、特に重要なのが、ネットワークのアップグレード、セキュリティ強化、そして新しい機能の開発です。

現在進行中のプロジェクト
現在進行中のプロジェクトには、The Vergeと呼ばれるもので、新しいデータ構造「バークル・ツリー(Verkle Trees)」の導入などがあります。
これらのプロジェクトは、イーサリアムネットワークの効率性と安全性をさらに高めることを目指しています。
過去の成功事例
過去の成功事例としては、2024年に行われたネットワークのアップグレード「Proto Danksharding」や、2023年に行われた「The Mergeでのステーキング機能の導入などが挙げられます。
これらのアップグレードにより、イーサリアムはより使いやすく、そしてより安全なものへと着実に進化してきました。
イーサリアム財団の財務状況:透明性と持続可能性を重視
保有資産の内訳
イーサリアム財団は、300人を超えるメンバーと、約13億ドル相当のイーサリアム(ETH)と、約3億ドルの暗号資産以外の投資資産を保有しています。(2022年時点)
この潤沢な資金が、様々なプロジェクトや活動を支える原動力となっています。
資金の運用方針
財団は、保有する資産を浪費することなく、長期的な視点で投資を行っています。
投資先は、暗号資産だけでなく、他の投資機会も検討するなど、柔軟性も持ち合わせています。
透明性と報告体制
イーサリアム財団は、定期的に財務報告を行い、その内容を公開することで、高い透明性を維持しています。
これは、コミュニティやステークホルダーからの信頼を得るために、非常に重要な取り組みです。
イーサリアム財団とコミュニティ連携
デブコン(Devcon)の役割
毎年恒例の開発者会議「デブコン(Devcon)」が開かれて、世界中のイーサリアム開発者にとって、年に一度の祭典のようなものです。
ここでは、最新の技術やプロジェクトについての議論が交わされ、コミュニティの結束を強化する重要な役割を果たしています。

過去、日本でもデブコン(Devcon)が開かれたことがあるんですよ!
コミュニティイベントとハッカソン
イーサリアム財団は、デブコン以外にも、様々なコミュニティイベントやハッカソンを開催し、開発者や愛好者が協力して新しいプロジェクトを生み出す機会を提供しています。
これらのイベントは、イーサリアムのエコシステムを活性化させるための重要な役割を担っています。
グローバルなネットワークの構築
イーサリアム財団は、世界中のコミュニティと連携し、グローバルなネットワークを構築することに力を入れています。
異なる地域に住む開発者や研究者が協力し、共通の目標を追求することで、イーサリアムはさらに大きく成長していくと期待されています。
イーサリアム財団にいる日本人:宮口あやさんの紹介
宮口あやさんの紹介
イーサリアム財団には、日本人メンバーも活躍しています。
その中でも、宮口あやさんは、エグゼクティブ ・ディレクターとして重要な役割を担っています。
彼女は、多岐に渡る技術的知識と国際的な経験を活かし、イーサリアムの普及と教育に大きく貢献しています。
宮口あやさんの役割と貢献
宮口あやさんは、技術的なサポートだけでなく、コミュニティの成長と発展にも力を注いでいます。
多くの教育プログラムやワークショップを企画・実施し、ブロックチェーン技術への理解を深めるための活動を行っています。

ちょっとつっこんだお話ですが、2023年のインタビュー動画もありましたのでよろしければご覧ください!
今後の展望と計画
イーサリアム財団は、今後も進化を続け、次のアップデートや新機能の開発を計画しています。
これらの取り組みは、イーサリアムのスケーラビリティ(処理能力)やセキュリティをさらに向上させることを目指しています。
また、もっと長期的な視点では、イーサリアムを世界中で利用される開かれたインターネット(分散型のプラットフォーム)へと成長させることを、長期的なビジョンとして掲げています。
スケーラビリティとは、たくさんの人が同時に利用しても、処理速度が落ちずに、スムーズにサービスを提供できる能力のこと
まとめ
イーサリアム財団は、イーサリアムのプロジェクトを支援するために設立された非営利団体。
ビットコインの考え方を受け継ぎ、企業でも従来の非営利団体とも違った形で、イーサリアムのの開発、教育活動、コミュニティの成長支援に重点を置いています。
そして、注目すべきは宮口あやさんの貢献。
イーサリアム財団をひっぱる形で、彼女は日本国内でのイーサリアムの普及と教育に大きな役割を果たしています。
今後も財団は、技術的な革新とグローバルなネットワークの強化を目指して活動を続ける予定で目が離せません。
では、また!
イーサリアム財団によって支援され、イーサリアムは年々システムがアップデートされて、使いやすくなっているんです!