こんにちは。たつのこです。
イーサリアムを触っていると、バカにならないガス代
ガス代の表示を見て恐怖を感じたことはありませんか?
ガス代について仕組みや節約方法を知りたいと思っていませんか?
この記事ではイーサリアム基盤におけるガス代の概要や節約方法について、そしてガス代を安くする取り組みについてわかりやすく解説します。

目次
ガス代とは取引にかかる手数料のこと
ガス代とは、イーサリアムのネットワーク上で行われる取引にかかる手数料のことです。
イーサリアム上では、NFTの購入や売却、トークンの送金など、さまざまな取引が行われています。これらの取引を実行するためには、コンピューター上で処理を行ってくれているマイナーに対して報酬を支払われます。
この報酬がガス代のことで、ガス代はユーザーが負担します。
ややこしいことに、ガス代は銀行の送金手数料のような一定価格では無く、取引の複雑さやネットワークの混雑状況によって変動します。
例えばフルオンチェーンの全てオンチェーンにあるデータを取引処理する場合には高くなりやすい傾向があります。
イーサリアムのガス代の相場を知ろう
イーサリアムにおけるガス代の計算単位として、gwei(ギガウェイ)という単位で計算されます。
1gweiは0.000000001 ETHに相当し、さらにガスリミットと呼ばれる費やしても良い手数料の上限値をかけ合わせることで、ガス代が決定します。
ただ、ややこしいので数式自体を覚える必要は無く、相場はWebサイトetherscanのEthereum Gas Trackerを見ればおおよそわかります。
執筆時の状況がこちら。

赤枠部の箇所が、おおよそのガス代です。
2023年9月現在は1~3$程度、数百円がガス代がかかります。
更に、一時的に5千円〜1万円になることもあるので注意が必要で、後述する節約法は一通り押さえておくことをおすすめします。
イーアリアムのガス代節約術
ガス代を節約する方法を2つ紹介します。
ネットワークが混雑していない深夜や早朝を狙う
取引のタイミングを調整して、ネットワークが混雑していない時間帯(通常は深夜や早朝)に取引してみましょう。
NFTは海外取引の方が日本よりも圧倒的に多いため、深夜や早朝とはアメリカ時間で考えた方が良いように思います。
一旦MetaMaskなどで手続きを開始してみて、そこで写真の赤枠部にあるガス代を確認。

数千円と出たらその場では、”拒否”をクリックして手続きを中止するなど、しばらく時間を経ってからやってみましょう。

意外と時間帯をズラせばガス代が簡単に変わります。
1000円程度から300円程に落ち着いたこともしばしばありました!
Ethereum Gas Chartsでガス代経時変化を確認する
「取引でガス代高え!!」と感じたときに、Ethereum Gas Chartsの「Ethereum Gas Price Chart」でガス代の経時変化を確認してみてもよいでしょう。
何故か1日だけガス代が急増しているタイミングなどもあったりします。
そのため、経時変化を確認していると、こういったタイミングで焦って手続きをしないよう注意することができます。
また、「Gas Price by Time of Day」では、どの曜日のどの時間帯でガス代が高いのか、安いのか、パッと見て視覚的にわかるようになっています。
「ガス代なんて1円でも抑えたい!!」と力を入れたい方は、こちらも参考すると良いでしょう。
ガス代が高くなる原因は?今後も続く?
ガス代が高騰する主な原因は、主にイーサリウムネットワークの混雑。
多くの人が同時に取引を行おうとすると、マイナーと呼ばれる運営管理者の処理が追いつかずガス代が上昇します。
しかし、この状況はあまり良くありません。
今後様々な企業や個人がもっとイーサリアムを使用するようになればなるほど、現状のイーサリアムのままではとんでも無いガス代が発生することになります。
ガス代が高騰しすぎるなら、例えば企業がガス代を負担する場合に採算が合わない状況にもなり得ますし、「せっかくのスマートコントラクトで中間マージンを減らしても、ガス代がかかってしまう。。」のような状況も想像できます。
今よりももっと多くの人や企業にアプローチして、沢山の人たちが使用する基盤としてイーサリアムが成長するためには、ガス代を安くする取り組みは必要不可欠であり、次のような対策が行われています。
将来的にガス代を安くする取り組み
ガス代を安くするために、界隈での取り組みはいくつか進行しています。
イーサリアムのアップデート
1つ目は基盤であるイーサリアムのアップデートです。
イーサリアムは昔の遅いパソコン、昔の通信回線みたいにまだ荒い段階のプラットフォームであり、毎年少しずつといった速度でイーサリアムのアップデートが進んでいます。
特にシャーディングと呼ばれる、イーサリアムのネットワークの不可を分散させる技術には期待があり、早ければ来年2024年くらいにはアップデートが行われるように思います。
レイヤー2への移行
イーサリアムにはL2(レイヤー2)ソリューションと呼ばれている使い方があります。
すごいザクっとした説明では、L2ソリューションは、イーサリアムネットワーク上での取引処理を効率化することで、ガス代を大幅に削減できる技術です。
イーサリアムで毎回取引記録を処理する必要があったものを、L2ソリューションを活用することで毎回せずに何度かに一回纏めてイーサリアムネットワーク上で取引記録を処理することで、イーサリアム基盤を使用する頻度を減らしているイメージです。
L2を使用すると、現時点でガス代は0.0222$と3,4円程度まで下がります。
「なら、イーサリアムを利用するメリットって無いんじゃないの?」という疑問があるかもしれません。
実は、イーサリアム基盤はセキュリティが高い、セキュリティ層の目的として使用されています。なぜなら、2023年9月現在でイーサリアムでマイナーと呼ばれるネットワークの管理数が合計8000ほどあるため。
運営者が多ければ多いほどブロックチェーン基盤としてのセキュリティはより強固になります。

レイヤー2ソリューションは2023年競争激化を迎えています。
どのレイヤー2がスタンダードになるのか、は楽しみなところです。
イーサリアム以外のブロックチェーンの台頭
イーサリアム以外で、イーサリアム同様のセキュリティ層として使い勝手の良く、さらに取引手数料を効率化したようなブロックチェーンも生まれています。
例えば、solana(ソラナ)チェーンや、BNBチェーンでは、明らかにイーサリアムよりガス代の少ない、低い手数料や高速な取引処理を実現しています。
「なら、こっちも使えばいいじゃない?」と思うかもしれません。
確かに、かなり多くの人数がsolanaやBNBを使用するようになりました。
しかし、solanaやBNBがイーサリアムを脅かす程優遇されているかと言えば、決してそういった状況ではありません。
例えば、各チェーン毎に資金がどれだけ預けられているかを比較したグラフがこちら。
まだまだ、イーサリアムが圧倒的に強いですよね。

リソース(人・お金、サービス)がイーサリアムに集まっているという現状が根底から揺るがされるようなことは、今後も難しそうだと思っています。
イーサリアムがアップデートすることでイーサリアムが更に使われるようになり、イーサリアム優勢と見ています。
さいごに
この記事を通じて、ガス代の仕組みや節約方法についての理解が深まったら嬉しいです!
ただし、仮想通貨の世界は日々進化していて、新しい情報や技術が次々と登場しています。
イーサリアムのガス代も、今後のアップデートや技術革新によって大幅に変わっていく可能性があります。常に最新の情報をキャッチアップしながら、イーサリアムを利用していきましょう。
それでは、また!
意外とちょっと注意するだけでガス代が節約できたりします!